中田(浩)の移籍は「写し鏡」?

賛否両論あるようですが、この中田浩二という選手のおかげで今まで欧州の強豪国だけの問題と思っていたものが、より身近なものに感じることが出来た、という点では有難いやら何やらで。

① 契約問題
これは以前にもあったらしい*1けれど、契約関係に関する法の穴を見事に(?)突いた形らしい。
これを「授業料」で済ませるのは簡単。だが、、欧州移籍を果たした選手の大半が「ビミョーな」ことになっているという現実からしても、日本のクラブがせいぜい30億(主要リーグのプロビンチア並かそれ以下?)の経営規模という現状からしても、無償にもかかわらずニコニコと「修行してらっしゃい」で済ませるのはあんまりな気が。

② 代表選出問題
よく負傷明けのデルピエロあたりの選手が、代表にストレート・インするのに対し、現地メディアは結構懐疑的な声。以前なら個人的には「上手い選手だから当然だろ」と思っていたのだが、ここ数年ある程度代表チームに注目しながらサッカーを見るようになると、見方がかなり変わっていった。やはり代表選出に当たっては、現時点でのパフォーマンスについての「存在証明」に成功してこそのものであると最近になってふと感じるように。すると現地の反応にもある程度納得が。
翻って日本の現状。欧州クラブに所属している、というだけでその「証明」に成功しているかのような選手選考は一体何なのだろうかと*2。例えるならば、「代表選出フェア」に応募するためにポイントカード*3のポイントを100P集める必要があるとして、普通の選手は0Pのポイントカードからスタートするところ、欧州クラブ所属の選手には初めから50Pの印字がされたポイントカードが支給されている*4、といったところでしょうか(何のこっちゃ、かえって分かりにくい?)。
負傷後、目を見張るようなパフォーマンスを見せたとは思えない中田選手が欧州移籍以降は代表にストレート・インとなってしまうのでしょうか*5

あまりにも、このようなお寒い状況が続くようでは、一度10tハンマーで頭を「ぶみ゛っ」とでもやられるような事件でもあったほうが。ただ最終予選を迎えた今となっては、たった一度のハンマーが致命傷となるわけで、怖いもの見たさの気持ちと危惧感が半々といったとこですが。

*1:いわゆる「広山問題」

*2:勿論、戦術面でのフィット具合や監督の好みとの兼ね合いは否定は出来ませんが

*3:○○カメラの100円=10ポイント、というあれです

*4:まあ、ポイントのレートが通常の倍ぐらいといったところならば納得だけど

*5:欧州移籍がなくても個人的には疑問視していましたが